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休診日:土曜午後・日曜・祝日
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ピロリ菌のお話

ピロリ菌とは
ピロリ菌
ピロリ菌(ヘリコバクターピロリ菌)とは、胃の粘膜に生息する細菌です。
胃は、食べ物を消化する為に胃壁から胃酸が分泌されています。胃酸は、金属も溶かすほどの強い酸(塩酸)で、胃の中に入った細菌は胃酸によって殺菌されます。
しかし、ピロリ菌はウレアーゼという酵素によって尿素をアンモニアに変えます。アルカリ性のアンモニアで胃酸を中和し、強い酸の中でも生息できるのです。また、一度感染すると除菌しない限り胃の中に棲み続けます。
こんな症状があったら
胃潰瘍や十二指腸潰瘍の方の70~90%にピロリ菌の感染がみられます。また、萎縮性胃炎(慢性胃炎)の状態でもピロリ菌に感染してる可能性があります。
腹痛
・胃の不快感、みぞおちの痛み、腹痛、背部痛
・胸やけ、酸っぱいげっぷ、吐き気、嘔吐、吐血
・膨満感、食欲不振、倦怠感
・下痢、下血
このような症状がある方は、内視鏡検査を受けることをお勧めいたします。
以前は、健康保険適用で検査可能な疾患が胃潰瘍・十二指腸潰瘍の疾患のみでしたが、2013年からは胃もたれ、胃の不快感などの慢性胃炎でも保険適用となっています。
検査方法

当院で行っている主な検査方法です。


組織鏡検法 呼気検査 抗体検査
健康保険適用となるピロリ菌の検査・治療は、早期胃がん内視鏡治療後の方や、内視鏡検査にて萎縮性胃炎(慢性胃炎)と認められた場合に限ります。
呼気検査、抗体検査に関しましては自費診療となります。
除菌方法
ピロリ菌の除菌は、内服治療が一般的です。胃酸の分泌を抑制する薬と、ピロリ菌を除菌する2種類の抗生物質の合計3種類を朝・夕食後に服用します。
これを一週間継続します。この治療で約7~8割の方が除菌に成功します。
ただし、飲み忘れや飲み間違いがあると抗生物質が効かない細菌(耐性菌)を作ってしまう可能性があるので、除菌に失敗してしまう可能性があります。一週間確実に服用することが重要です。
除菌薬を内服し、約一か月後に呼気検査による除菌判定を行います。※呼気検査は空腹の状態で行います。
また、正しく薬を服用しても体質などにより除菌出来ないこともあります。この場合は、再度違う種類のお薬を朝・夕食後に一週間服用します。
この二次除菌では、約8~9割の方が除菌に成功します。