【感染症情報】狂犬病とは
2006/06/10

動物(犬、猫、猿、キツネ、スカンク、アライグマ、コウモリ)に噛まれたり、なめられたりすることで感染するので、そのような場合には直ちに水洗し、消毒をしてください。予防接種をしていないときに受傷した場合には、大至急大都市の病院に行き、狂犬病ワクチン治療を受けて下さい(暴露後免疫)。
▼ 症状
狂犬病は、受傷より発症にいたるまでの潜伏期間が長く、1・2ヶ月です。はじめの症状は悪寒、熱、不安感、食欲不振、頭痛で、噛まれた部位に痛みが出ることが多くみられます。その後2・3日で興奮期(ウィルス性脳炎期)になります。興奮期の特徴は恐水発作で、飲水時にのどの痙攣が起き、飲みこめなくなります。また、音や光にも過敏に反応し、痙攣を起こすようになります。唾液の分泌も多くなり、よだれを流すようになったり、水を見たり想像するだけで痙攣を起こすようになったりします。犬や猫は、この時期に狂暴となって人や動物などを襲い、唾液に含まれるウィルスを移していきます。数日後、麻痺期に入ると、全身麻痺、昏睡状態、呼吸不全になり死亡します。発病から死亡まで2日から6日といわれ、発病した場合、回復した例はごくわずかです。
▼ 接種方法
暴露前免疫(予防免疫)は、初回接種の4週間後に2回目、3回目は6ヵ月後に行います。暴露後免疫(受傷した場合)は、受傷後早急に(当日が望ましい)初回接種を行った後、3日後、7日後、14日後、30日後、90日後と、計6回の注射が必要になります。
▼参考
日本のワクチンは副作用の少ない、ニワトリ体細胞に由来した組織培養不活化ワクチンですが、国によっては副作用の発生する頻度の多いワクチンを使用している場合があります。
▼ 感染しやすい地域
日本、オーストラリア、ニュージーランド、北欧(アイスランド、アイルランド、スウェーデン、ノルウェー、英国)には狂犬病は発生していません。
発展途上国(特に宗教上動物を殺さないヒンズー教や仏教国(インド、タイなど)にはヒトの狂犬病が多く発生しています)