予防接種
 海外旅行者が年々増加し、特に若い人たちは発展途上国に、日本に無い知見や経験を求める冒険旅行、ボランティアとして自分の持っている知識や技術を広めるために行かれる方も多くなってきています。また、大きな企業においても、生産拠点の工場を海外に設けることも多くあります。その場合に、風俗・文化・習慣の異なった人の中で生活するので、日本では思いもよらなかった風土病あるいは伝染病にかかる可能性があります。その病気から自分自身を守る、また、その病気を日本に帰って社会に広げないようにするために予防注射は必要です。


 ヨーロッパやアメリカのような文明国であっても、怪我からうつる破傷風、あるいは動物の噛み傷による狂犬病、また生牡蠣などの海産物の生食によるA型肝炎にかかる可能性があります。危険と言われる発展途上国であっても、比較的短期の滞在で、一流ホテルに泊まり、ミネラルウォーターを飲用していれば、病気にかかる可能性は少なくなると思います。

 人間は生きていくためには食物と水分が必要です。そのために、口から入る伝染病の感染には十分に注意をしなければいけません。日本のような、水道水が飲用できる国は稀で、たとえ水道水であっても、水洗便所の流し水や洗濯の使用水にしか使えない国もあります。のどが渇いた時は、ミネラルウォーターがベストで、現地の水を飲むときは、沸騰させた後で飲むようにしてください。

 現地の果物で作ってあるジュース、水割りの氷、砕いた氷が入っているカクテルなども危険です。アイスクリームや、ヨーグルト、アイスキャンディーなども控えてください。また、サラダのような生野菜や、カットフルーツなどのような果物も、汚い水で洗ったり、調理器具や野菜に、病原体や寄生虫が付いている可能性があります。野菜も、火を通したものが安心でしょう。

 果物は、丸のまま買ってきて、きれいな水で洗い、きれいなナイフでカットして食べてください。魚介類も、汚染された河川や湖で獲れた物を生で食べると、病原菌や寄生虫が体に入ります。生ガキで代表される貝類は、特にA型肝炎のウィルスを持ちやすいと言われており、発展途上国ばかりでなく、世界中どの地域でも感染する可能性があります。生肉も、寄生虫や病原菌の感染の可能性があるので、控えてください。

 以上のことより、よく火を通して調理された料理が安心と言えます。